タイトルのちょこちょこ食べの話の前に、この話をさせてください。
MMC
Migrating Motor Complex
なんのことかというと、胃腸のお掃除機能なんです。
エアコンについてる自動清掃機能みたいなもん。
これ、知ってました?
私は長らく科学サイドの解剖生理学の調査を怠っていたせいか、全くノーマークでした。
発見されたのは1960年代。日本では2010年頃から研究が進んでいるようです。(その前にもきっと扱ってる人たちはいたんでしょうけど)
MMCというのは4フェイズに分かれた小腸のお掃除タイムで、
1分間に10〜15回ほどの強い収縮が連続して起こり、
胃と小腸の内容物をガーッと掃除して、回腸末端(小腸の最後、大腸の手前です)まで押し流す
という、胃腸の運動です。
この1分間に10〜15回の強い収縮(ペットボトル握りつぶす感じのようです)というのが、4〜10分続くらしい。知らない間にかなり激しい運動を小腸はしているんですね。これにまずびっくりしました。なんか、胃腸の蠕動運動って、ゆっくりモゾモゾ、うねうねするだけだと思ってました。
この時に、食べ物のかす(これは消化されたものも未消化のものもと思われる)や剥がれた胃腸粘膜細胞、細菌やその他のゴミ的なものを押し出すわけです。一度、しっかり綺麗にして、次のご飯を待つんですね。
お片付けしなさい!って言わなくても、お片付けできる。えらい。
小腸内に上がってきちゃってる腸内細菌も、MMCで大腸に戻せるので、SIBO予防にも一役かっています。
MMCが弱まると、
- SIBO
- ガスが溜まる
- お腹が張る
- 消化不良
- 食後膨満感
などが起きやすくなります。(全部SIBOから来ている可能性もいなめません。)
お腹の不具合がある方、もしかしたらMMCというお掃除機能が弱ってるかもしれませんよね。
年のせいか食べられなくなった、なんていうのも原因はそこにあるかも?
幾つになっても美味しく食べることを楽しみたいなら、MMCの機能を維持しなくてはいけなさそうです。ちなみに、1日に6〜8回、お掃除するのが理想的とされています。
では、MMCをちゃんと起こすポイントは?というと
- 食事と食事の間隔を十分とること。
- ストレスを抱えすぎないこと。
この二つです。
食事と食事の間の間隔というのは、MMCに関係するホルモンである「モチリン」が分泌されるタイミングが関係します。
モチリンは食後4〜6時間程度経って、胃・小腸が空っぽになると分泌されます。そして、MMCの1回にかかる時間が90〜120分。
つまり、食後、最短5.5時間空くと、MMCが1回起きるということです。
実際いかがですか?
朝と昼の間、昼と夜の間、夜と朝の間
何時間ずつ空いてます?
もしかして、間におやつ食べてたら、そこでリセットですよ。おやつどころか、牛乳や砂糖が入った飲み物だけでもアウト。それによってMMCは止まります。
私は現在、昼と夜のみの食生活です。夜が17時ごろで昼が早くて11時ごろなので、夜から翌日のランチまでに6回くらいはMMC起きてることになります。
ストレスに関しては、受けるのは避けられないので、どう逃すかですよね。ここは今回はちょっと置いておきます。
今回これを書き残しておこうと思ったのは、
中医学のある言葉とリンクしたからです。
中医学では五臓六腑の特徴として
臓は実、腑は虚
と表現します。
五臓は実している、中身が詰まっているけど、六腑は中が空っぽなのがデフォルトですよ、という意味です。
でも、実際、六腑の代表格、胃、小腸は空っぽになっているでしょうか。
胃もたれ・膨満感が、実際にものが残っているせいで起きている、つまり、MMCが弱っているせいで起きているかもしれませんね。
お腹がすいた、栄養が足りないというわけではなく、
なんとなく口さみしいとか、ストレス解消とか
そんな理由でちょこちょこ食べちゃうと、
お腹の掃除ができずに、いろんな体調不良の素になっているかもしれません。
六腑は虚してなんぼ。
肝に銘じてください。
あ、肝は五臓ですけどね。
