②までに、
鉄を摂るなら動物性食品
鉄のお財布フェリチンを増やすにも動物性食品
感染症が慢性化していると鉄分が「あるのにない」という状態になる
ということを知りましたね。
では次です。これが一番大きな落とし穴。
また少し遠回りをしてもらいます。
何かの細菌などに感染すると、体内で必ず起きる反応が免疫反応です。免疫反応というのは、細菌などの異物から体を守るための様々な化学反応や細胞の挙動です。
マクロファージがバイキンを食べに向かったり、B細胞が抗原を作ったりするのが細胞の挙動ですが、化学反応にもつながっています。
その結果起きることとして、炎症があります。炎症という反応の中に、症状が色々あります。痛み、発熱、痒み、赤み、浮腫などです。
ちょっと話を進めすぎましたが、つまり、感染症になると動物は炎症反応を起こすということです。そして②では、
感染症が体内にあると、
鉄分をお財布などに仕舞い込んで出さなくなって、
欲しいところに届きにくくなる
という話でしたね。
ということは、
体内に炎症があると?
体はどう判断するでしょうか。
炎症があると、
感染している可能性を踏まえて
鉄分をお財布にしまいます。
なんということでしょう。
そして、同時に、肝臓はヘプシジンをたくさん出します。
ヘプシジンはお財布やその他細胞に鉄をしまうホルモンですが、もう一つ、小腸からの鉄吸収をブロックさせる働きも持ちます。
小腸から入ってきちゃったら、せっかく仕舞い込んでるのに、入ってきた鉄のせいで細菌が増えてしまうからです。
なので、
炎症が起きていると
感染していると勘違いしてヘプシジンを出して
持っている鉄分をしまいこみ(排出口を壊します!)、
せっかく摂った鉄分が吸収できないようにする
のです。
貧血だから鉄分を摂ろう!
最近では、「小さいお子さんが発達障害グレーなのは鉄分不足かも?」みたいな話から鉄分を摂らせよう!
という話も聞きます。
が、年齢に関わらず、体内に慢性炎症があれば、頑張ってサプリなどで鉄分を摂っても、あんまり好きじゃないレバーを一生懸命食べても、なかなか奏功しないわけです…
綺麗に、無駄な努力になってしまいます。
鉄分摂取の最大の落とし穴
それは、慢性炎症の存在です。
慢性炎症の原因はなんでしたでしょうか。
そちらも再確認してくださいね。
慢性炎症を減らして、なくして、
鉄分を効率よく吸収・利用できる体になりましょう!
慢性炎症の減らし方の基本は
こちらの動画でも復習してみてくださいね♪
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